日帰り白内障手術

当院では患者さんに優しい手術を心がけています

低濃度笑気ガス麻酔の併用

「手術が怖い」「痛いのが不安」という方のために低濃度笑気ガス麻酔を併用しています。
笑気には鎮静作用に加えて鎮痛作用があります。低濃度笑気ガス麻酔を用いると、手術中に程よく力が抜けてリラックスできる状態になると共に痛みを感じにくくなります。

照明の調整

顕微鏡の照明はとても明るくまぶしく感じます。強い光は網膜に障害を与える可能性もあります。
当院では手術中は適時、照明を落としながら手術を行います。

安心を患者様に

ご希望があれば、スタッフが手術中に手を握ります。
ご遠慮なくお申し付けください。

白内障とは

白内障とは目の中の水晶体という組織、目をカメラに例えるならレンズにあたる部分が白く濁ってしまう状態です。
50歳台から徐々に増えてきて、60歳代では6~7割、80歳代ではほとんどの方が白内障を発症していると言われています。

年齢による原因以外にも、目の怪我やアトピー性皮膚炎、糖尿病などの全身疾患、ステロイドなどの薬物が原因で生じる場合もあります。

白内障が極軽度の場合は点眼薬を処方する場合もありますが、点眼薬は白内障の進行を抑制させるためのもので、症状を改善したり、視力を回復させることは出来ません。白内障が進行した場合や、日常生活に不自由を感じるようであれば手術を行います。

当院では最新鋭の超音波白内障手術器械による小切開手術で日帰りの手術が可能です。
両眼手術する場合は、約1週間あけて片目づつ手術します。

白内障の代表的な症状

白内障になると、主に次のような症状がでてきます。

  • 視力の低下
  • まぶしさを感じる
  • かすむ
  • 全体的にもやがかかったように感じる
  • 物が二重に見える

※上記の症状が必ずしも白内障の症状というわけではありません。他の疾患でも同じ症状が現れる場合があります。

白内障の治療と手術

白内障が極軽度の場合は点眼薬を処方する場合もありますが、点眼薬は白内障の進行を抑制させるためのもので、症状を改善したり、視力を回復させることは出来ません。

白内障が進行した場合や、日常生活に不自由を感じるようであれば手術を行います。

当院の白内障手術

白内障手術は、約2–3mmの切開創から濁った水晶体を超音波乳化吸引装置にて吸引除去し、折りたたみ式の眼内レンズを埋め込む手術をおこないます。(所要時間:10分程度)

手術の手順

(1)水晶体前嚢を切開する

(1)水晶体前嚢を切開する

(2)水晶体の中身を吸引

(2)水晶体の中身を吸引

(3)眼内レンズの挿入

(3)眼内レンズの挿入

(4)眼内レンズの固定

(4)眼内レンズの固定

眼内レンズ

単焦点眼内レンズ(保険診療)

通常はこの単焦点レンズを選択します。
単焦点眼内レンズでは、1つの焦点しか合わないために、遠くのところにピントを合わせた眼内レンズを入れた場合には、近くを見るときにはメガネをかける必要があります。
逆に近くのところにピントを合わせた場合には、遠くを見るときにメガネをかける必要があります。

手術前の検査時にご希望をお聞きしますのでご相談ください。
術後のメガネは状態が落ち着いたら処方します。

単焦点眼内レンズの見え方

多焦点眼内レンズ(選定療養)

多焦点眼内レンズの見え方多焦点眼内レンズは、眼の状態やライフスタイルによって「遠くと近く」「遠くと中間」、「遠くと中間と近く」に焦点を合わせるレンズがあり、眼鏡のわずらわしさから解放されることが可能です。

当院では以下のレンズの取り扱いがあります。

レンズ特徴
Alcon Clareon
パンオプティクス
遠く(5m以上)・中間(60cm)・近く(40cm)に焦点が合う3焦点レンズです。
運転やテレビだけでなく、パソコンやスマホ、読書についても眼鏡なしで見えるというものです。
Alcon Clareon
ビィビィティー
「波面制御型焦点深度拡張レンズ」という新しいタイプの多焦点眼内レンズです
遠方から中間までの距離を切れ目なくスムーズに見ることが可能です。
近方距離には弱く手元を見る際には老眼鏡の装用が前提となりますが、ハロー・グレアなどのデメリットを克服しています。

※乱視用はパンオプティクスのみの取扱いです。

費 用
片眼300,000円(税込)+ 健康保険一部負担金
片眼(乱視用)320,000円(税込)+ 健康保険一部負担金

※健康保険一部負担金は、白内障手術の料金になります。

選定療養とは

選定療養とは、追加費用を負担することで、保険適用外の治療を保険適用の治療と併せて受けることができる制度です。

2020年4月より、この選定療養という枠組みで多焦点眼内レンズを用いた白内障手術が行えるようになりました。
手術自体は通常の単焦点眼内レンズと変わらず保険適応、多焦点眼内レンズを選択することで増えるレンズの差額のみを自費で追加費用をお支払いいただくことで、従来全額自己負担であった多焦点眼内レンズの手術の費用負担を軽減した形で手術を受けられるようになりました。

メリット

遠く・中間・近くもしくは、遠くから中間にピントが合うので、単焦点レンズに比べメガネへの依存度が減ります。

デメリット
  • 費用が高額となります。
  • ピントがやや甘くなったり、薄暗い場所で、細かい文字がみえにくい場合があります。
  • ハロー・グレアといって夜間のヘッドライトやネオンサインの光がにじんでまぶしく見える事があります。
  • 人によっては慣れるまでに時間がかかります。

当院では"手術が怖い"、
"痛いのが不安”という
方のために
低濃度笑気ガス麻酔を
併用しています。

笑気麻酔

笑気には鎮静作用に加えて鎮痛作用があります。低濃度笑気ガス麻酔を用いると、手術中に程よく力が抜けてリラックスできる状態になると共に痛みを感じにくくなります。

ガスを止めればすぐに麻酔効果がなくなります。虫歯治療などで子どもにも使用される安全な麻酔方法です。

当院には麻酔科標榜医の資格をもった医師が在院しておりますので安心して実施可能です。
ご希望の方はお気軽にご相談下さい。